「西戸田の里」に掲載されています西戸田養護学校作文集の第2回目です。
「あんせい」 小3 E・Y
ぼくは、あんせいのとき
たいくつや。
いつも本を読んでいるんや。
先生の、くつ音がする。
さっと、ふとんの中に
もぐるんや。
でも、先生は知っている。
「これ、E 君。」
こわいかほでにらまれる。
「あんせい、しなさいよ。」
「はい。」
へんじしてからもどきどきする。
「あんせい」 小4 H・H
ぼくは、あんせいがきらいだ。
あんせいしないで、なおったらなあと、
いつでも思う。
あんせい中に、
少しぐらい本をよんでもいいんだったらなあ。
たいくつせずにあんせいできるのになあ。
ぼくは、早く、けっかくがなおって、
家にかえりたい。
やっぱり、あんせいしようか。
昭和42年3月、西戸田養護学校発行の『西戸田の里」に掲載されております在校生の作文を数篇、ご紹介させていただきます。この「西戸田の里」は、昨年、藤原さんから提供していただいたものです。
「きたく」 小2 A・H
はやく おうちにかえりたいよ。
おうちへ かえったら
おやつを たべたり
テレビを みたり するよ。
おかあちゃんに どこかに
つれて いって もらうよ。
はやく 8月に なって ほしいよ。
8月は きたくだから うれしいよ。
おねえちゃんと あそべるから うれしいよ。
早く家にかえりたい。
「早く家に帰りたい」 小3 T・R
早く家に帰りたい
でも まだBクラス
いつAにあがるのかなあ
Aから Aaが長いからいやや。
こんどのきたくはお正月
早くこいお正月
でも たい所の方がいい
たい所やったら いつまでも家に おられるし
きたくやったら たったの三日
でも びょう気がなおるまで
たい所できない
日よう日はめんかいにきてくれる
おやつも ふくも しきふくも
とどけてくれる
びょう気がなおるまで しんぼうしょう。
でも やっぱり 早く家にかえりたい。