昭和42年、西戸田養護学校発行の「西戸田の里」の第2回です。今回は、「1年のあゆみ」の前半部分を掲載させていただきます。
1年のあゆみ
始業式、入学式
年度はじめの気分でいつもの集会よりひきしまった感じ。今年の西戸田丸の出発は児童総勢75名。療養しながら学ぶことの意義を年度はじめに強調される校長。10才の差をもつ子らにのみこませることのむずかしさ、心なしかいつもより緊張の面持ち。
始業式の次は入学式と続く。新1年生2人が校長先生によばれて3歩前進。「みんなとなかよくべんきょうしたり、あそんだりするように」と。一同はくしゅ。時に4月7日9時30分。外は晴天そよ風。
PTA総会
1.期日 4月24日(日)
2.場所 家庭科室
3.集まった会員数 約55名
4.順序
①はじめのことば
② 会長あいさつ
③校長あいさつ (新任職員紹介)
④所長あいさつ
⑤議事 ・40年度会計決算報告
・新役員発表
・新旧職員あいさつ
・41年度予算審議
⑥おわりのことば
5.幹部役員の氏名、次の通り
会長 岩佐光三
副会長 竹中 嵩
〃 高渕久男
夏期学校
保養所への協力の一助として例年のとおり夏期学校を開くことにした。即ち夏期課外日中の16日間を午前中職員が交替で児童生徒の指導にあたった。
教科の復習、放送による学習等により知識の拡充をはかるとともにいっぽう写生会・音楽会・紙芝居・わなげ・ボーリング・レコード鑑賞・ホークダンス等レクリエイション的な面にも意を払い特に講師を招いての奇術やお話しの会は好評であった。とまれ有意義であったという反省をいただきつつ夏期学校を終了し得たことをうれしく思う。
天文科学館と子たち
「今年のバス遠足は、明石の天文科学館」と聞かされると、「なあんだ、しょうもない」と期待はずれした声がつぶやかれた。しかし、子供たちは、日が近づくにつれ、楽しみにするようになった。運悪く今にも降り出しそうな空模様。子供たちは、どうなるのかと心配そうな顔。しかし、「行く。」と聞けば、雨雲をも吹っ飛ばしそうなうれしげな顔に一変。館内ではプラネタリウムによって写し出される星、説明されていく広大な宇宙の話に驚嘆していた。
みかん狩り
10月以来楽しい行事が相次いで、その興奮もさめやらぬ時に思いがけなくも、丸井パンのみかん園より特に本校の子供達に無料招待があった。11月6日午前10時半出発、曇天でうす寒い日であったが皆胸にみかん園の記章をつけ、張切って2台のバスに便乗、北古口で下車した。みかん園はすぐそばであった。みかんは子供の背丈位であったが、沢山実をつけ食べ頃で皆よく注意を守って、大変楽しい行事であった。昼食後1時間後全員無事帰校。不参加者には持ち帰ったみかんを分けた。
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