午後の安静時間に所長回診がありました。毎週だったのか、隔週だったのか、病棟毎なら、3週毎だったのか、記憶は定かではありません。大西所長は、一人一人、胸の聴診後、お腹を軽く押さえながら、「血沈もいいし、便通もいいし、上々ですね。」と、特に問題のない児童には、何時も同じ言葉をかけておられました。その時の大西所長のお声と笑顔が忘れられません。医師としては、もうひと方、石原先生と言われる年配の女性の先生がおられました。
血沈と云うのは、赤血球沈降速度検査と云って、30cmほどの細いガラス管に血液を満たし、赤い血が下に沈んで行く速さを測る検査です。結核だけでなく、種々の感染症などで促進が見られる検査でした。記憶が定かでないのですが、一か月か二か月に一回採血があり、検査していたのだと思います。また一日の排便回数は、毎日の検温時に報告しておりました。
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